ドイツ・高級水栓ブランドDornbracht(ドンブラハ)。その独創的で洗練されたフォルムと遊び心あふれるデザインの数々は、上質で魅力的な水まわり空間の実現を約束してくれます。70年以上に渡り世界のトレンドを牽引するリーディングカンパニーとして躍進を続けるドンブラハの魅力をご紹介。
Dornbrachtとは
1950年、ドイツ中部の町・イザローンにて、ドンブラハは2人の創業者アロイズ・F・ドンブラハとその息子ヘルムートにより創業されました。一般家庭向けの水栓金具メーカーとして水栓金具を製造していたドンブラハは、1955年「伸縮式吐水口」の開発をきっかけに国際市場へとビジネスチャンスを広げ、成長への礎を築きました。
大量生産の時代を迎える中、ドンブラハは大きな舵を取ります。2000年(ミレニアム)に流行るであろう「形」を創造し、1969年、業界初となる「デザイン」と言う概念をもつ水栓金具「2000シリーズ」を発表。水栓金具が単なる器具として扱われていた時代に、「デザイン」という画期的なコンセプトをもった2000シリーズは大反響を呼び、ザ・リッツカールトンをはじめとする高級ホテルに多く採用されました。
高級水栓ブランドとしての地位を獲得したドンブラハは、更なるブランドの確立に向け、1980年代にデザインをクラシックからモダンへと一新。マーケティングにおいて自社で完結するのではなく、ヨーローッパ屈指の総合デザイン事務所 Sieger Design(ジーガ・デザイン)と、マーケティングを担当するmeireundmeire(ミレーアンドミレー)社とのパートナーシップを確立しました。
スペシャリストの英知を結集したモノづくり体制を確立したドンブラハは、1992年、クロスハンドルが特徴的なTARA(タラ)シリーズを発表。現代と過去を結びつける先進的なデザインコンセプトとミニマルなフォルムは、瞬く間にモダンなバスルームの原型となり、そのデザインは現在に至るまで、さまざまなブランドにより表現され多大な影響を与えました。
発売10周年を記念し出版されたTARAに関する著書『TARA: Homage to a Bathroom Fitting and an Archetype』(出版社:Birkhäuser)では、ニューヨークの写真家Jesse Frohman(ジェシー・フローマン)が、TARAの特徴的なフォルムを印象的なモノクロでとらえ、デザイン・クラシックとして美しく撮影。建築家、デザイナー、コミュニケーション科学者、批評家などが、TARAとそのデザイン理論や芸術的意義について論じています。
2008年、IPインターフェース式ミックスバルブの開発に成功したドンブラハは、デジタルを取り入れた製品を続々と発表。2010年にはバスルームとキッチンのための最初のデジタルソリューションとして、Ambiance Tuning Technology (ATT)を発表。2013年にはプログラミングにより水の流れを制御するソリューション「Sensory Sky」「Smart Water」「Foot Bath」、インテリジェントキッチン「eUnit Kitchen」を発表し、デジタルコレクションを充実。2019年後半には、ホリスティックな健康の追求に応えるマルチセンサリー・アクアムーンATTシャワー(日本未発売)を発表。タッチスクリーンをタップするだけで、ユニークなフローモード、照明、フレグランスが香る、「体験型スマートツール」と呼ばれる製品をリリースしました。
水栓金具は単なる蛇口としてしか認められたなった時代、デザインと言う付加価値をつける試みを行ったドンブラハの最先端を行く精神は、現在に受け継がれ、機能と感性が融合されたコレクションの数々は刺激的なデザインから、シンプルながら独創的なデザインまで多岐にわたります。
変化の激しい表層的な時代だからこそ、改めて重要視される「長持ちする」「高品質」「信頼できる」という永続的な価値観こそがドンブラハの歴史なのです。
品質へのこだわり
ドイツ・イザローンの工場では、新製品の開発から関連ソフトウェアのプログラミング、電解メッキ、組み立てまで、すべての製造工程が一つ屋根の下、一元管理されています。
製造のほぼすべての工程で行われる各工程の細かなチェックは、多くが手作業で行われ、製品一つひとつが、精密かつプロフェッショナルに、細心の注意を払い検査されるドンブラハの製品。最先端技術を有するだけではなく、長年の経験と高度に訓練された目を持つ熟練工を有することは、「妥協のない品質」を実現するための重要な利点となっています。
また、機械やロボットによる作業の比重が高くなった現在でも、生産に携わる経験豊かな熟練工は「自分の」調整に個人的な責任を感じているからこそ、従業員の数は長年にわたり変わる事はありません。そして、それは信頼できる品質保証の形のひとつなのです。
2010年、電解メッキ技術の粋を集結させ、進化を遂げたドンブラハ独自のメッキ技術は、従来メッキ加工を施す事が困難と言われた複雑な形状も、ロボットを使うことで、安定的かつ高品質な製品を生み出すことを可能にしました。
優れた製造品質に加え、機能的で審美的な耐久性も備えた仕上げは、鏡のような光沢を放つクロームをはじめ、プラチナ、ブラスマット、ブラックなど10種類以上。厳選されたカラーバリエーションは、さまざまなインテリアに対応する洗練されたソリューションを与え、空間に個性を与えてくれます。
Proportion 比率
美を的確に見極め導きだされた最も美しい比率。その佇まいは、まさに「完璧」。
均衡のとれた正確な比率は、タイムレスな調和を空間に生み出し、この「完璧さ」こそが「宝石のように美しい」と称される数々のコレクションの所以です。
precision 精度
その精密さにより具現化された「すっきりとしたライン」、「正確な輪郭」、「精密な角度」は、細部に至るまでデザインを妥協しないmade in Germanyが誇る技術力の証です。
Performance 性能
流れる水までもデザインする。機能性と用途だけではない、水が本来持つ性質と能力を最大限に活かしたフォルムに焦点をあて、ユニークな体験と付加価値を創造することにより、使い手にとっての価値を高めます。
Personality 個性
独創的なフォルムと表情豊かな仕上げを組み合わせることで、創り出される紛れもないアイデンティティ。他ならぬ Dornbracht(ドンブラハ)そのものであり、確立された「らしさ」がコレクションに息づいています。
Progressiveness 先進性
先見の明を持った建築家やインテリアデザイナーに、インスピレーションを与えるべく「先進性を追求したデザイン」は、常に時代と対話しながら、現在と未来のベンチマークを生み出し、斬新かつ普遍的なトレンドを創り出します。
人とモノの良い関係をつくり出すデザイン、それを支える技術と品質がDornbrachtにはあります。